久しぶりに通勤以外の電車に乗って、用事で神戸に向かうことに。
朝がほんの少し前にあけたばかり、
車内の扉近くに立つわたしの、もう一方に扉には、小学生くらいの兄弟が並んで外を見つめていました。
電車が走り出し、梅田から出て少しして淀川の鉄橋にかかるころ、
隣りの線路に、あとから来た電車が追いついてきて並走しはじめ
窓の先、向こうの車内の、まだ朝ねむい乗客の姿が見えたとき、わたしの横にいた弟の方が静かに声をあげた。
走っている電車の車内が、ハッキリ止まって見えることに驚いたようだ。
兄の方は、前を向いたまま
「(2つの電車が)同じスピードで走ってるから止まってみえるねん」と
弟に説明してあげていた。
弟は理解したのかはわからないけど、少しずつ離れる向こうの電車を、黙ってしっかり見つめていて、兄ももう何も言いませんでした。
車窓から見る朝の陽は、深い秋がすすんで薄ぼんやりしてきたけど、
色は桃色にひろがっていて美しかった。
まだ時間があったので一旦電車を降りて、空がひらけた淀川の堤防に向かいました。
————
カレンダー、最後のビジュアルは、普段はWEBデザインをぼんやり作成している、自身で担当しました。
撮影した朝の淀川の堤防です。
今年の1月から、なんとなくの軽い思いつきではじめてしまい、巻き込んだ方々にはとっても迷惑をかけましたが、わたしにとってはいろいろな側面で成長できる試みになりました。
今はまだまだ試みですが、こういったことが、いつか生きてくる機会があると思っています。